私はドキュメンタリーの制作を通して、バングラディッシュのロヒンギャ難民キャンプや香港での民主化運動、ウクライナでの戦争などを取材し、様々な場所に足を運ばせていただく機会がありました。そんな中で、非常に強く思うことがあります。それは、教科書の内容がわかれば、生きてゆくことの何かがわかるわけではない、ということです。逆に言えば、たとえ国語の教科書で丸山眞男の問題が解けなくても、算数のつるかめ算ができなくても、ちゃんと自分の足で世界を歩けば、生きるということを、ないしは世界の約束を発見してゆくことができます。
言葉、あるいはiEnjoyで学べる英語というものは、どこでも歩ける丈夫な靴のようなものです。どこを歩いても壊れない丈夫な靴を履いて、河を渡り、山を超え、荒涼とした大地を自分の足で踏みしめ、異なる世界線で生きる人々や、新しい景色との出会いの中で、エンジョイキッズの皆さまが、生きることの何かを見つけてゆくことを祈っております。

（小西遊馬）通称 KONY
Yahoo!やNHKでドキュメンタリーを制作、ジャーナリストとして記事やメディアへの出演なども積極的に行っている。デジタル世代のスマホサイズに合わせた表現やテンポ感などで、SDGsや社会課題の若年への発信を得意とし、これまでバングラディッシュの繊維工場や気候難民、黒人差別、香港デモやウクライナでの戦争などを取材。国際平和映像祭、ロンドン国際映画祭、 Asia on film Fesアワード受賞歴多数。

※ 画像・文章の転載、複製、改変等は禁止します。